ファスティング(断食)は3日目・4日目にかけてが一番苦しい時になります。
ファスティング 3日目・4日目
空腹感がまだ続く人もいるかと思いますが
私は、強い空腹感は減ってきて、多少の空腹感を楽しめるようになっている時期です。
これまでの断食経験で、一番つらい、というか、
「今回の断食もここまでにしておこうか?」と
中止という言葉が頭をよぎるのが
毎回3日目から4日目に経験する、かるいめまいや立ちくらみです。
この立ちくらみやめまいは、低血糖症による症状です。
断食では食物を口にしませんので栄養物が補給されません。
エネルギーが組成されないのです。
そこで人間の身体は、それまで体内に貯めていた脂肪分をブドウ糖に変換して
エネルギーとして使います。
この、エネルギーに変換できる脂肪分が少なくなってきたとき
脳に送り込むブドウ糖が少なくなって、立ちくらみやめまいを引き起こします。
理由、仕組みが分かっているので病気ではないので心配しませんが
問題は、それがいつ起こるかが分からないことです。
私が不安に思っているのは車の運転中や入浴中です。
スポーツジムに通っている私は
断食4日目、筋トレを終えてジム内の浴室で
浴槽から立ち上がった瞬間、フラ~っとめまいを起こしたんです。
このとき倒れることがなく何も問題なかったんですが
もし倒れていたら、そして、他の利用客やジムのスタッフさんに
迷惑をかけていたら・・・と考えるとゾッとします。
以来、断食中は極力外出しないようにしています。
外出する場合は、車は使わず、往復1時間程度の距離ならば
歩くようにしています。
徒歩ならば断食中の栄養補給が途絶えたことによる
筋肉減退をカバーすることができます。
断食道場の「やすらぎの里」では
この運動を推奨しています。
朝、夕には初心者にもできる簡単なヨガや
健康体操、簡単な気功体操も行います。
また、天気がよいときは
入所日の翌日に施設周囲を20分ほど散歩します。
これは散歩しながら周囲の案内と
近くに外出した際に迷子になら内容との配慮もあります。
ほかにも、2~3日目には海岸沿いの滝を観に行ったり
吊り橋にも案内してくれます。
その際に地元では大きな土産物屋にも案内してくれるうれしいサービスも。
このときほど、試食品を口にできないのをつらく感じたことはありません。
やすらぎのサト滞在後半には
海岸沿いの初心者向けトレッキングも予定されています。
入所案内に運動靴を推奨しているのはこのためでもあります。
このようにやすらぎの里では毎日のように
運動、とくに身体を動かす行事を取り入れています。
これは食べないことで筋肉が衰退していくのを
抑える目的があるのでしょう。
それ以外に、参加者である私が感じることですが
これらの運動、体操をしていると、
空腹感を余り感じないでいられることが大きなメリットだと思っています。
それも私一人でなく、参加者みんながやっているのですから
孤独感が感じられません。
断食、ファスティングという同じ目的でがんばっているみんなが
健康を目指して体操、運動に取り組んでいる連帯感をもらえるのは
うれしいことです。
このように、断食中は栄養素を摂取できませんので
そのままでは筋肉は減退していきます。
できれば、いつもよりも意識して、
身体を動かすことを心がけたいですね。
便がとだえる
ファスティング(断食)3日目・4日目の、
私の大きなトピックスは便が止まります。
開始初日、2日目と便が少なくなり
下痢ではないけど、そんな感じの細くて頼りない、真っ黒な便になります。
そして3日目・4日目になると、出なくなります。
たまに、便意を催すのですが、トイレに駆け込んでも
おならが出るぐらいで本体は現われません。
では、ファスティングをやめて食事を摂るようになるまで
便は出ないのかというとそうではありません。
宿便の正体
断食、ファスティング中でも便は出ます。
そう、「宿便」です。
以前は断食3週間ぐらいして出ると便を
「宿便」と言われていました。
当時は、胃腸が空っぽになっているのに
便が出ることを不思議な現象とされていました。
医療関係の方々も断食2~3週間後に便が出ることに
説明できる人はいませんでした。
でも、ここ数年、ファスティング、断食が
一般の方々が気軽に取り組むようになって
データが多く集まるようになってきたからでしょうか、
次第に宿便の正体が分かってきたようです。
宿便の正体、それは「腸内細菌の死骸」と言われています。
腸内細菌は断食中の腸の中が空っぽで
腸内細菌の食べ物がない中でも腸の中で生きています。
でもやはり時期が来れば寿命尽きて死んでいきます。
宿便はそれら腸内細菌の死骸が積もり積もって
便として排泄されるのです。
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