断食の関心事はやはりダイエットやデトックス効果になりますが
宿便も大きな関心を寄せるものになるのではないでしょうか。
今のように断食やファスティングがメジャーになる前、
断食してるなんてというと
「お前、死にたいのか?」
と言われた頃は、
「医療関係者の間でも
宿便なんてものはないと言ってるぞ」
なんていうのが常識の頃でした。
宿便は断食何日目から出る?
私が最初に「宿便」と言うものを知ったのは
甲田光雄さんの本「西式甲田療法」でした。
この本を著した甲田さんも断食2週間ごろになると
便が出る状態を説明できないでいました。
「おそらく腸にへばりついていた
小さないくつかの便が剥がれて、
それらがつながって固まって排泄されたのでは」
このようなことを仰っていました。
余談ですが、この甲田さんの仮説について
甲田さんの、お医者さんであるご子息が
「父さん、宿便なんてないんだよ。
それはなにかの間違いだろ」
こう仰ったそうです。
このことからも、
当時は断食することが珍しかったのだと思います。
いまでは断食道場も増えましたし、
ホテルに断食プランを組み込むところもあるくらいですので
宿便というのが認知され、次第にその正体が見えてきたようです。
俳優 榎本孝明さんは7日目で宿便
NHKの朝ドラや大河ドラマにも出演されて有名な
俳優の榎本孝明さんは2015年に30日間の
不食(固形物は食べない断食・ファスティング)を行われています。
『30日間、食べることやめてみました』という本で
日ごとにその過程を著わされています。
そのなかで、いつもは4日ごろに宿便があるのに
そのときは7日目にあったと書かれています。
「夜半、やっと宿便!
これまでの経験では、宿便はたいていもっと柔らかいものだったが
今回は、硬くて、黒い、コロコロしたもの。しかも水に浮く。
うれしくて、宿便の写真をファイスブックにアップすることを考えたが
下品なのでやめた」
(『30日間、食べることやめてみました』 P.42)
やはり榎本さんもうれしかったんですねぇ。
断食・ファスティングをする者にとって
空腹感に耐えながらの楽しみと言えば、この宿便です。
宿便があって、断食・ファスティングの最初の効果を実感できるんです。
ちなみに榎本さんは普段の不食のときは
4日目くらいに宿便があるそうです。
3日目の引用です。
「これまでの経験では、食事をしない日が続くと
4日目くらいに宿便
(腸内に長期間とどまっている便)
の出ることが多い」
(『30日間、食べることやめてみました』 P.35)
榎本さんも宿便を腸内に長期間貯まっていた便、と理解しているようですね。
早い人は3日目に宿便!
私が断食道場「やすらぎの里」に滞在し
退所日前日の退所面談で大沢先生にご報告したことです。
3日目の朝、2日間なにも摂っていないのに
便が真っ黒な軟便があったんです。
そして、3日目夜から復食が始まり
その翌日、真っ白な便が出たんです。
便の色が黒いのは悪玉菌が多く、白いほど善玉菌が多いといいます。
私は、やすらぎの里の食事がいかに添加物を使わない
自然食品が多いのかとビックリしたことをお伝えしたかったんですが
その手前の「3日目に便が出た」のところで、大沢先生は
「それは宿便ですね」
宿便はそんなに早く出る人もいるんだ?とビックリしました。
宿便は空腹感が和らいできた頃、
断食のご褒美にいただける症状と思っていただけに意外でした。
みなさんも、ぜひ、断食・ファスティングを体験して
ご自分の宿便を経験してみてください。
コメント